秋の長野・富山編

  
   画像倉庫へ戻る


 2002/10/13(

 天候にも恵まれ、東京8時40分発あさま503号で長野へと向かいました。

 6号車1番E席、しばらくするとD席におじさんが座る、定刻通りに東京駅を発車上野・大宮
 と停まり大宮を出る時には満席状態となる。

 軽井沢で約車両の1/3の乗客が降りる。ホームを見ていると皆さんいい格好していて軽井
 沢に行く人達はなんか違いますねえ!いわゆる“お金持ち”と見えてしまいますから不思議
 ですね。

 隣のおじさんは次ぎの佐久平で下車する。上田ではお年寄りの下車が目立つ、上田は信
 州の鎌倉と呼ばれる別所の玄関口ですから、別所温泉に向かうんでしょうね、上田を出る
 頃には乗客は15人程度となっていました。長野新幹線開業5周年で、終点の長野駅では
 新幹線の乗客全員にもれなく「信州りんご」がいただけると車内放送がありました。

 10時20分長野到着、階段を駆け上がると、りんごの入った袋をいっぱい下げた駅員さん
 がお出迎え、りんご(サンふじ 1個)をいただきました。

 荷物をコインロッカー(300円)に預けデイバックの身軽な姿で
善光寺へと向かう。駅前
 から長野電鉄バス(100円)で善光寺前バス停で下車する。

 バスを降りて、前を見ると黒山の人だかり、なんだろう?と近づくと、お蕎麦屋さんの店先
 でそば打ちを見学する観光客のみなさんでした。

 大門を越えていよいよ善光寺の参道へと入っていく。抜けるような青空で暑いですね、そ
 れにしても結構な人出で、以前は観光客も少なく少しさびれていたそうです。長野オリン
 ピック以降、長野新幹線の効力もあるのでしょうか?毎年確実に観光客が増えているそ
 うです。来年は7年に一度の大祭があるそうです。

 さて、善光寺本堂内へと入る。お戒壇めぐりをしようかと見るとすでに長蛇の列!『これで
 は、30分はかかるな!』電車の時間もあるのでそんなにはのんびり出来ない。仕方なく
 境内を散策する。

 本堂の裏手には牛の善子(よしこ)さん・光子(みつこ)さんの模型があります。(牛に牽か
 れて善光寺参り)、2頭合わせて善光寺となります。昔は本物の牛が飼われていたそう
 です。

 ちょうど七五三のお祝いで着物を着た可愛い女の子(3歳かな?)が参道を歩いていまし
 て、外国の観光客の方は写真を撮るわ、団体旅行の皆さんは『かわいい!』の連発で注
 目の的でしたね。

 一通り境内を散策して、参道へと戻る。参道入り口の味噌屋さん(すや亀)の味噌ソフト
 クリーム(250円)をいただく。普通のソフトクリームなんですが、ほのかに味噌の香りが
 しますね、しつこくなくさっぱりとして美味しいですね。店の前では15人ほど(ボクを含め
 て)の老若男女が一斉に味噌ソフトクリームをなめている不思議な光景です。

 善光寺前バス停からまたバスに乗り込み長野駅へと戻ってくる。駅のコンコースでは旧
 特急あさまの写真展や長野地方の昔話の紙芝居などが行なわれている。

 長野12時41分発しなので松本へ向かう。途中姨捨(おばすて)駅付近に来ると車窓全
 体に更埴市の町並みが眼下に広がる『そうだ、夕方姨捨駅で夜景を撮ろう!』とひらめ
 く。松本駅に到着すると、『まつもと〜、まつもと〜、まつもと〜、終着松本です』と、ホー
 ムのアナウンスが流れる。昔懐かしいアナウンスですね。改札を抜けて駅の横にあるコ
 インロッカー(300円)に荷物を預けて、駅前の観光案内所で
松本城までのバスを尋
 ねた所、あと15分待てば循環バス(一回100円 子供50円)があるとのこと、駅前の循
 環バス北コース乗り場でバスの到着を待つ。循環バスなんて以前は無かったですね、
 駅前から松本城までひたすら歩いたもんでした。

 15分ほど待って循環バスが到着、この時乗りこんだ乗客は6人(ボクを含めて)ほどでし
 たが、発車時刻には満員となりました。10分ほど走って、松本城黒門前バス停で下車す
 る。

 角のお蕎麦屋さんを曲がると目の前奥に燦然と国宝松本城がそびえていました。城の周
 りを堀が囲んで朱塗りの橋が本丸へと渡っている。松本城の天守閣の最上階まで登るこ
 とが出来ます。

 前に一回登ったことがあります。(大河ドラマ“春日局”が放送されていた頃です)天井は
 刀を振り上げることが出来ないように低くなっており、また階段の傾斜がかなりキツイ!
 最上階まで登って、降りる時膝が笑ってしまってどうにもならなかったですね。結構なお
 歳のおじいさん・おばあさんが果敢にも最上階目指して登っていましたね。帰りは大丈夫
 だったのかな?

 さて、松本城を後にしまして、5分ほど北へ歩いて
旧開智学校へ、ひと通り観光をすま
 せ松本駅前に循環バスで帰ってくる。

 15時半過ぎ、松本駅前のホテル(松本東急イン)にチェックイン、10分ほど休んで更埴市
 の夜景の撮影のため出掛ける。松本16時11分発長野行き普通電車で篠ノ井線姨捨(お
 ばすて)駅で下車する。ここは
全国でも珍しいスイッチバック式の駅になっています。

 
松本方面から来た電車はそのまま本線から分岐して姨捨駅構内に入り姨捨駅に到着しま
 す。出発は一旦バックして姨捨駅構内の1番西の端まで来て一旦停車、そして前進して本
 線に戻り長野方面に向かいます。
 長野方面から来た電車は本線から分岐して姨捨駅構内に入りそのまま進み姨捨構内の1
 番西の端に来たところで一旦停車、それからバックで東へ進んで姨捨駅に到着します。
 出発は前進して本線に戻り松本方面に向かいます。


 姨捨駅の下り線ホームで
更埴市の夜景を撮影する、でも肝心な所に電線が入って
 しまって、満足いく写真は撮れませんでしたね。

 姨捨17時39分発普通電車で松本駅に戻ってくる、松本は標高が高いのでかなり冷え込
 むだろうと思っていましたが、意外と暖かいですね。冷え込むのは日の出の時でしょうね。

 駅前のローソン松本駅前店でおにぎりを購入、これが今晩のご飯となります。

 明日は出発が早いので10時過ぎに就寝する。


  
   画像倉庫へ戻る


 2002/10/14(体育の日

 午前1時・2時・3時と1時間ごとに目が覚め、ようやく4時モーニングコールの電話で目が
 覚めうつろな頭で入浴の準備をする。(ボクは必ず非常時(火災)のために風呂のお湯は
 落とさず湯船に溜めたまま就寝することにしています)お湯の方の蛇口だけ出して冷え切
 ったお湯を暖め湯加減を調整する。入浴・ヒゲ剃りが済んでホッと一息、昨日の夕飯の残
 りである菓子パン(ジャムパン・あんドーナツ)で朝食をとる。まだ表は真っ暗、部屋の窓
 ガラスが曇っているのでかなり冷え込んでいるのだろう。

 今回で、立山黒部アルペンルートは4回目になるが、まだ大観峰(だいかんぼう)より先
 (室堂方面)へは行ったことが無いので、とても楽しみにしていた。

 身だしなみを整え5時半過ぎホテルを出発、大糸線1番電車の松本6時02分発普通電車
 で、立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口の信濃大町を目指す。休日の早朝なの
 で1車両に7人程度の乗客、夜遊びで朝帰りの3人の若者・ボク・スポーツの大会でもある
 のか?スポーツウエア姿の高校生が3人これでこの車両のメンバー全員である。途中の
 駅で2・3人車両に乗りこんで来ましたが。

 夜遊び3人組の一人が穂高で下車、残りの二人は信濃松川で下車、自宅へと帰っていく。

 7時07分
信濃大町に到着、スポーツウエア3人組はホームで出発を待っている南小
 谷(みなみおたり)行き普通電車に乗りこんでいった。

 扇沢行きバスの切符(1330円)を駅前の切符売り場で購入する。鉄道ではもうすでに無
 くなった硬券だった。『おお!なつかしい!』

 駅前で出発を待っているバスに乗りこむと、乗客はカップル(老若)3組とボクの計7人だっ
 た。7時20分定刻通りバスは扇沢へ向けて出発した。

 大町商店街の中を通り過ぎ文化会館入り口交差点を左折して、県道を扇沢へと向かう。鹿
 島川を渡ると大町温泉郷。ここのバス停で40人ほどが乗車する。車内は満席状態で補助
 椅子を使うほど、7時55分ごろ
扇沢ターミナルに到着する。窓口で予約券と扇沢・室
 堂往復のチケットと交換する。階段を駆け上がり改札へ行くと8時00分発のトロリーバスは
 一足違いで出発したあとだった。

 一般改札口に並んで8時30分発のトロリーバスを待つ、トロリーバスと呼ばれていますが
 バスの仲間ではなくて、正式名称『無軌条電車』だそうで、電車の仲間です。

 読売旅行和歌山?(関西弁)だったかな?それと、何とかツアーの団体の皆さん・何とか工
 業(会社)の慰安会の団体さんが添乗員さんの旗に続いて団体改札前に到着、改札前は
 いっそうにぎやかになる。『これからトロリーバスに乗って黒部湖へ向かいます。乗車時間
 は約15分間ですが、トイレ行くなら今のうちですよ〜』と、添乗員さんの掛け声で一斉にト
 イレへと動き出す。

 25分ほど待って改札が開始される。待っていた皆さんが一斉に動き出す、チケットのバー
 コード部分をレーザー光線(スーパーのレジみたいなもの)に当てて改札を抜ける、皆さん
 小走りで各々のトロリーバス(6台)に乗りこむ。階段を上がった目の前のバスは混雑して
 いるが、ボクはトロリーバスの写真が撮りたいので1番先頭のバスに向かう。撮影を済ま
 せてバスに乗りこむ『あらら、空いてるなー!』あまり先頭車両には来ないんでしょうかね?
 駅員さん(でいいのかな?)の『先頭のバスが空いております。先頭のバスにお乗りくださ
 い!』その声でワーッと皆さん駆け込んでくる。結局バスは満員状態で出発する。

 全線トンネルの中を15分ほど走り
黒部ダムに到着。二百段近くあるのでしょうか?展
 望台へと続く階段を息を弾ませ駆け上がると広場に出てくる。ここが黒部ダム展望台であ
 る、急いで前の柵のところに行くと、黒部ダムと黒部湖の雄大な姿が目の前に広がる。
 放水の水が白くダムから吹き出ている。展望台からかなりの時間階段を黙々と降りて黒部
 ダムレストハウスの横に出てくる。横には黒部の湧き水と殉職者慰霊碑があります。空の
 ペットボトルを用意してきましたので、1リットルほどその湧き水をいただく。みなさん先ほど
 まで飲んでいて空になった小さなペットボトル(500ml)にその湧き水を汲みいれている。
 黒部ダムの上を歩いて対岸まで進んでいく。ダムの放水口真上に来ると水飛沫(しぶき)
 が下から吹き上がってきて、目の前に小さな虹が出来ている。ダムを渡り切り先のトンネ
 ルに入ると対岸の
黒部湖駅に到着します。ここからは完全地下方式のケーブルカーで
 黒部平まで登ります。

 『次ぎのケーブルカーは※定期運行※ですので、一般の方は1番改札にお並びください!』
 と駅員さんからの案内があり列の後ろに付く。ちなみに2番・3番・4番は団体改札となって
 います。まだまだ15分ほど改札開始には時間があるので、駅員さんの名調子による立山
 黒部アルペンルートの説明があった。最後には立山黒部アルペンルートの本(1部1000
 円)の宣伝に変わりましたが、また、『昨日は天気もよく3連休の中日でしたので、大混雑で
 各乗り物に乗るまで最高で1時間30分待ちでしたよ』と話されていました。

 定期運行なので、一般のお客さんが先に乗り込み、続いて団体の1部の方が満員まで乗り
 込みます。最大傾斜角度31度だそうで、先頭にいましたのでこの目で実際トンネルを見る
 と45度くらいあるんじゃないか?と思うほど角度が急でしたね。

 
※定期運行のケーブルカーは一般のお客さんが優先で乗り込み余裕があると、続いて団
 体さんの1部(満員まで)が乗りこみます。臨時運行のケーブルカーは団体さんが優先で
 乗り込み余裕があると一般のお客さん(満員まで)が乗り込みます。


 5分間の暗闇の旅が終わり、
黒部平に到着と同時に駅員さんから立山ロープウエイの
 整理券を貰う21番だった。今呼ばれているのが16番までの整理券を持っている人で、1
 6番までが今の便に乗れる人達となっています。必ず黒部平では混雑するんですよね。
 大混雑の時には1時間30分待ちなんてざらにありますね。まだまだ時間があるので、そ
 の間駅から表へ出てのんびり休憩する。『お待たせ致しました。整理券番号21番までのお
 客様1階改札口までお越しください』幸運なことに約40分ほどで21番まで呼ばれた。

 改札を抜けてロープウエイ乗り場で4列に並んで到着を待つ。この立山ロープウエイは黒
 部平〜大観峰(だいかんぼう)までの間は積雪の時期は雪崩の多発地帯です。
 その為黒部平〜大観峰間には鉄塔がひとつも無いワンスパンロープウエイとなっていま
 す。

 7分間の空中散歩、下を覗くと登山道には手を振る登山者の姿が小さく見えます。

 
大観峰に到着、階段を上って展望台に登り、眼下に見える黒部平とエメラルドグリー
 ンに輝く黒部湖をしばらく眺める。

 トロリーバスの改札時間が近づいて来たので改札口で待機する。トロリーバスに乗り込み
 10分間の暗闇の旅が終わり、
室堂平(室堂ターミナル)に到着する。

 階段を駆け上がり展望台へと急ぐ、目の前に視界が広がり後立山連峰の山々の雄大な
 姿がそこにありました。

 展望台から立山玉殿の水の横を通りミクリガ池への
散策路を歩く。ミクリガ池の横を通
 り、日本で1番高い所にあるミクリガ池温泉と地獄谷へ分かれる散策路の所で多くの観光
 客の皆さんがカメラを構えて何かを狙っている『なんだろう?』とよく見ると、とても幸運なこ
 とに、国の特別天然記念物の雷鳥が5羽団体で歩いているではないですか!早速ボクも
 デジカメで撮影致しました。本日午前中の営業でしょうか?雷鳥5羽が長い時間、人の姿
 にも動じないで堂々とその姿を披露してくれました。やがて午前中の営業時間が終わりお
 昼休みとなったのか?40分ほどで上の方に登っていってしまいました。

 
晴天の日はまず雷鳥に出会うことはありません。天敵のタカが上空で狙いを定めている
 ので「ハイマツ」の影でじっとしています。曇りや雨の日は堂々と出歩くことが出来ます。
 でも、ここら辺は周辺に人間が常に居るので、タカが人間を恐れて近寄ってきません。
 そのため安心して雷鳥が晴天の日でも堂々と出歩くことが出来ます。


 あまりのんびりしていられないので、地獄谷へ下りるのをあきらめ、ミクリガ池周遊コースを
 巡って室堂ターミナルへと戻ってくる。

 各乗り物を乗り継いで(大観峰では整理券99番を貰い40分ほど番号を呼ばれるのを待っ
 ていましたが)扇沢ターミナルへと戻ってくる、窓口で信濃大町までのバスの切符(1330
 円)を購入、14時20分発の信濃大町行きのバスで14時50分信濃大町駅着、ボクがバ
 スに乗りこんだ時はまだ乗客はパラパラでしたが、発車間際には満席となりました。

 
以前、ひどいのがいました。トローリーバスで室堂ターミナルに戻ってきた時、出口に向か
 って乗客全員が歩いていました。バスレーンの向こう側に5・6人の中年のオヤジ達がモミ
 ジの木の周りに居まして、その中の一人が飛び上がってモミジの葉っぱをむしり取ってい
 たんですよ!それを見たみんな呆れるやら憤慨するやら、まったく情けない!『こういうバ
 カが居るからダメなんだ!おまえら!自然を破壊しに来たのか?お前らみたいなヤツは国
 立公園に来る資格は無い!二度と来るなッ!』こういうバカは即逮捕できないのかなぁ?


 信濃大町15時29分発あずさ10号に間に合う時間だったので、乗車券と自由席特急券を
 購入、『南小谷始発だから自由席は座れないだろう』と思っていたが、案の定満席状態で
 おなじみ車両のデッキで松本まで戻る。


   
   画像倉庫へ戻る